サンマの新物
8月の終わりに今年初めての秋刀魚を入手した。北海道産の新物で、棒受け漁で獲られたもの。
今年のサンマは不漁らしく、数が獲れていないそうだ。はしりのものだということもあるのか、ややスリムな印象だ。
自炊を始めてしばらく経つが、魚をさばいた経験はなかった。二尾入手したので、一尾は定番の塩焼きにすることとして、もう一尾はさばいて竜田揚げと炊き込みご飯にすることにした。
お尻からオレンジ色の線状の物体が出てきている。ラジノリンクスという無害な生物らしい。これをキレイに取り去って準備完了。
人生で初めてお魚をさばく
人生で初めての戦いへと向かう。動画はこちら。
三枚おろしというより大名おろしだった。動画では記録できていないが、ウロコを取ったり内臓を取ったりもした。
魚はぬるぬるしていた。
完成!
戦いを終えた後の勝利の晩餐は最高だった。自分で丁寧に処理した魚は美味しい。骨が完全に取り去られたサンマで作られた竜田揚げはこれまでに経験したことのない、最高の味だった。
おろしたお魚の残り半分は炊き込みご飯にした。こちらもほろほろの食感で美味しかった。
お魚は最高に美味しいね。色々なお魚を食べてみたい。
サンマの価格
ところで、「サンマが獲れない。高値である。」と最近は言われているが、価格はどう変わって来たのか。東京都中央卸売市場のサンマの平均卸売価格を調べてみた。
9月の価格で比較すると、ここ4年(平成29年から令和2年)はそれぞれ898円、696円、1,104円、1,358円で、確かに高くなってきている。もっとも、サンマが高価になっているのは今年だけではないようで、ここ数年は毎年のように「今年はサンマが高い。」と言われている。
しばらく前はどうだったのかと思い、平成20年の価格も調べてみたが、こちらは9月の価格が340円だった。今年(令和2年)の価格は、この4倍近くの値段になっている。サンマはこのまま高級魚になってしまうのだろうか。